地蔵盆って御存知ですか?
皆様お住まいの地域では、
地蔵盆は盛んですか?

子供の頃から結構馴れ親しんだ
行事だったので、他の地域の子に
全く話が通じなかった時はショックでした。


〜馴染みの無い方へレクチャー〜
地蔵盆とゆーのは、8月23・24日にお地蔵様をお奉りして
子供の成長と家内安全を祈願する行事です。

と、いーましても、どうやら家内安全は後付けで
主に子供達のお祭でして、昔はお地蔵様の前で
櫓を組んでの盆踊りがメインイベントでした。

子供(と地域の)守神という観点から、
その日は、各家庭からのお備え物等が山盛り積まれ、
お布施を包みます。
そして子供達が交代でお地蔵様の前でそれらの
守をしていました。
今でこそ各地域、子供が激減しているので
ご老人達のお楽しみの一つになりましたが
私が子供の頃は、それはそれは賑やかなおまつりでした。

そしてこの地蔵盆が「浴衣の着納めの日」でもありました。


んで、写真にある通り、お地蔵様の前には
必ずテントが張られ、堤灯がぶら下がります。

この堤灯、一つ一つにその地域の子供達の名前が
書かれています。
子供(孫)が産まれると、この名入りの堤灯を
発注するのです。
これには、半分お布施の意味も込められています。
原価千円の堤灯を五千円で買うって感じです。

この堤灯は子供が成人するまで毎年吊り下げられます。


お供え物には暗黙のルールが存在します。

必須事項は“小分けに出来ること!!”

高価なメロン1個より、箱入りの桃。
高級洋菓子店のプリン1箱より、スナック菓子箱詰め。

なぢぇなら、24日のお奉り終了後、お供え物の全てを
参加した各家庭に均等に配らなければいけないからです。

長く同じ地域に居ると、各家庭何をお供えするのか
大体お約束が出来てきます。
因みに我が家は「ジュース」と「スナック菓子」です。

「あそこはお菓子持ってくるから、うちは果物」
という感じで各家庭、毎年ほぼ同じ品を供えます。

“家内安全”が盛り込まれた昨今では、
台所洗剤・洗濯洗剤等も供えられるようになりました。

これは非常に助かります。
ってか、皆アテにしています。

私「あっ!食器洗剤そろそろ買わなアカン!」
母「地蔵さん(←地蔵盆の通称)終わるまで持つやろ?」

ってな感じです。



前にも書きましたが、今住んでいる地域がかなり
下町なものですから、お地蔵様の数半端ぢゃありません。

通勤路だけでも6体。
自宅半径100m以内に、8体。

これが皆盛大に奉られちゃうワケです。
この2日間だけは、『お地蔵さんの周囲は絶対』です。

狭い道なら塞いぢゃってもへっちゃらです。

一方通行逆走だってさせちゃいます。

サンクチュアリと云う名の無法地帯です。

越して来た時は車通勤していたのですが、
何も知らない私は、お地蔵さんの前を通ろうとしたのを
咎められ、一方通行を逆走させられ、
自宅から半径50mで迷子になって遅刻しました。


今朝も、ひきつった表情のドライバーを見掛けました。

地域密着のお祭って、結構厄介だったりするのですが
毎年夜明けと共に「あぁ〜でもない、こ〜でもない」
とテントを張りだすお年寄達の嬉しそうな声を
聞くと、「あぁ、日本の文化なのだなぁ」と
微笑ましくなります。

例え、その声の大きさに叩き起こされたとしても…。

あぁそ〜さ、今朝は5時半に強制起床さ。

ばぁちゃん達、声デカイって…。

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