〜〜・〜〜以下ネタばれ注意〜〜・〜〜

御存知の方も多いと思いますが、
このストーリーは「陪審員に選出された個性的な
12人の一般人がある事件の有罪か無罪かを決める為に
議論する1セットオンリーの舞台」です。

初演は15年前で、まだ日本に陪審員制度が導入される前、
すなわち「架空のお話」だったのですが、
現在は制度化されているのである程度具体化された
手直しがされています。

一つの事件を裁く為の12人は、議論の中で
各々の「個人」を露にし、「真実」よりも「心情」に
走ってしまうストーリーです。

感想から言うと、私はあの結末が嫌い。
ってか、生理的に気持ち悪い。消化不良。
最後に「有罪」か「無罪」かの決に向かう
過程が強引。最後のシーンで役者が引いた時、
「えぇ!このまま終わる気!?」って突っ込みいれました。
土壇場でもう一展開あると思ってた。
別にお芝居に“オチ”を期待する気はありません。
けれど、あの終わりは「問題提議」も「結」もなく
かといって不条理劇のような余韻もない。
喜劇と言える程の爆笑もない。
少なくとも「いいお芝居を見た〜」って満足感は無い。

役者さん的には、小日向さんが一番楽しみだったのですが、
今回クール小日向さんバージョンでとても素敵でした。
やっぱり舞台で映える役者さんだなぁ〜と思います。

あと、まったく興味なかった江口洋介氏に
「華があるなぁ〜」と感心しました。
やっぱり目を引くし、彼が舞台前に出てくると
ピシっと締まる感じ。さすがです。

逆に石田ゆり子が…弱い。声も弱いし、線も弱い。
華もない。好き嫌いは別にして、なんでこの人なんだろ?
って感じ。三谷芝居だったら出たい女優さんは山程居る
だろうに。

なんだかね〜、高いお金出して楽しみにして
観に行くんだから、ウキウキな感想を書きたいのに
グチグチな感じになってしまいました。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

ところで、BoAちゃんの新曲、
いいんですか?あれ。
サビがアンダーグラフの「つばさ」そのものでわ?
誰も突っ込まなかったんですか?
いくら『2小節ルール』があるからって
あれはマズくはないんですか?

コメント

魔美
魔美
2006年1月26日14:34

舞台ご覧になったんですね。
私が住む仙台ではなぜか期間限定で「12人の優しい日本人」を再上映します。初めて映画館で観たのは確か高校生の時でした。。
今から15年前くらいかな?
まだ無名に近い豊川悦司の演技が光っていた作品でしたよ。
舞台版は未見ですが、映画のほうも是非ご覧になってみて下さい。
もしかしたら、ちょっと違う感じがするかもしれません。

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