素敵な恋の物語【ノンフィクション】
2005年2月6日 恋愛?Tちゃんは独り暮らしを始めて6年になります。
4年間勤めた輸入雑貨を扱う会社が倒産し、
派遣とアルバイトで生計を立てています。
とっても頑張り屋さんで偉いなぁ〜と思います。
そんなTちゃんに気になる人が出来ました。
3年前に彼氏と別れて以来、合コンの女王の名を
欲しいままにしてきましたが、派遣先のビルに
設置してあるエレベーター会社の人に一目惚れして
しまったのです。そこから彼女の可愛い女の子な
トキメキと体育会系ド根性物語が始まったのです。
彼女は毎朝30分早く出社するようになりました。
なぜなら、会社でエレベーターを使わずに階段で
辿り着かなくてはいけないからです。
そして運良く誰かに「どうしてエレベーターを使わ
ないの?」と聞いてもらえるのを待つのです。
そこで彼女は答えます「なんか調子悪そうなんです」
そう、そう言えばエレベーター会社はメンテナンスに
遣ってくる!2ヶ月に1回の定期メンテを待っている
場合ではないのです。(もちろんそのメンテ毎に
「ご苦労様です」と笑顔で語りかける下準備はありまし
た。)
けれど、意図的にエレベーターを止めてしまったのでは、
ただの「質の悪い奴」です。元も子もありません。
彼女は悪者にならず、メンテに来てもらえる方法を必死で
考えたのです。因みに彼女のオフィスは9階です。
乙女の一途さには健脚も必要だという実践例です。
そして彼女の徒歩通勤を外部の人に気付いてもらえたのは、
実行後1ヶ月半の後でした。恋に根性は不可欠です。
実はこの方法を編み出したのは、バイト仲間のYちゃんです。
みんな、本当にやるとは思ってませんでした。
やがてメンテにやってきた彼の様子を影からそっと
見つめ、彼の作業終了時に側にかけよります。
「すみません、私が変なコト言っちゃったもので…」
あくまでも「私が悪いの」風でいくようにとの
Yちゃんの指令を遵守です。
彼は満面の笑顔で「問題ありませんよ」と告げ
「又気になる事があればいつでも電話して下さい」
と名刺を差し出しました。まずは作戦成功です。
しかし、同じ手を何度も使うわけにはいきません。
一週間後、次にTちゃんは「あの…気のせいだとは
思うんですが、(エレベーター)変な音するんです…」
と、名刺の相手に直接電話しました。
「いつでもいいので又見に来て下さい」と
自分の名前と会社を伝えることも忘れません。
その日の午後、遣って来た彼に「良かったら車の中で
食べて下さい」とおにぎりとお茶、そして携帯番号入りの
名刺を渡したのも作戦通りでした。
翌日彼から「エレベーターの調子はどうですか?」と
電話が掛かってきたのはきっと、神様が彼女の努力を
見ていて下さったからです。
お食事に誘われて、映画の約束をして…話はトントン拍子
で進みました。みんな自分のことのようにドキドキして
次の展開にワクワクしていました。Tちゃんも「きゃぁ〜
ど〜しよぉぉ」と毎日アクセル全開です。首席参謀の
Yちゃんは、「ここが腕の見せどころ」とばかりの
計算高さを発揮していました。
そして…決戦の時はやってきたのです。
そうです、始めて男の人をお部屋に招き入れる大切な
儀式です。実はとってもお料理が苦手なTちゃん、
「絶対に失敗しない、なおかつ“家庭的”にみえる料理
を教えて!」と仲間内に泣き付いてきたりしました。
もちろん皆、親身になってアドバイスしました。
「とりあえず、みりんは高ポイントだからはずすな!」
「オーブン料理は手が掛かってるように見えるぞ!」
「絶対に失敗のない“ほうれんそうのおひたし”のレシピ
を送信!」
「みそ汁は麩にしろ!豆腐だと切り方がマズかったら
包丁使いを怪しまれるぞ!!」
など、各々自分の経験からなる貴重な知恵を存分に彼女
に与えました。そしてその夜、彼女の幸せを各々祈って
過ごしました。
そして彼女からの報告メール
お料理のアドバイスありがとう。頑張ったよ、私。
と書き始められていました。そして読み進んでいく
うちに、あまりのTちゃんらしさに大爆笑…。
彼女はお部屋のお掃除も頑張って、万全の体制で彼を
迎えました。そしてキッチンで準備をしている間、
お部屋の中を見渡していた彼が明るい声で言いました
「なぁ、水虫なん?」
…振り返った彼女の目には『抗真菌剤』と書かれた塗り薬…
医師の言い付けを守り、1日2回患部にぬりぬりしてる
その薬剤は、もはや彼女の生活の一部となり、化粧台に
置かれていたその姿も景色と化していたのです。
もはや料理どころではなくなり、青ざめていた彼女…
ですが、彼はここで男気を発揮してくれたのです!!
「僕もやで、ホラ!」
靴下を脱いだ彼の幹部はTちゃんよりも重傷だったそうです。
こうして食事の間中、二人は共通の話題で大変盛り上がり
その後、朝までラブラブだったそうです。
この報告は文字数が足らず、2通に分かれてやってきました。
顔文字や絵文字を割愛すればなんとかなったのでは?とも
思うのですが、そこは敢えて突っ込みません。もうメール中
ハートが飛び交ってんだもん。そして、仲間内では早くも
「水虫が完治するのが先か、結婚が先か」と囁かれて
います。
【本日の教訓】素敵な恋には9割の計算高さと1割のハプニング
だからって、次のターゲットを私に絞るのは止めて!Yちゃん
4年間勤めた輸入雑貨を扱う会社が倒産し、
派遣とアルバイトで生計を立てています。
とっても頑張り屋さんで偉いなぁ〜と思います。
そんなTちゃんに気になる人が出来ました。
3年前に彼氏と別れて以来、合コンの女王の名を
欲しいままにしてきましたが、派遣先のビルに
設置してあるエレベーター会社の人に一目惚れして
しまったのです。そこから彼女の可愛い女の子な
トキメキと体育会系ド根性物語が始まったのです。
彼女は毎朝30分早く出社するようになりました。
なぜなら、会社でエレベーターを使わずに階段で
辿り着かなくてはいけないからです。
そして運良く誰かに「どうしてエレベーターを使わ
ないの?」と聞いてもらえるのを待つのです。
そこで彼女は答えます「なんか調子悪そうなんです」
そう、そう言えばエレベーター会社はメンテナンスに
遣ってくる!2ヶ月に1回の定期メンテを待っている
場合ではないのです。(もちろんそのメンテ毎に
「ご苦労様です」と笑顔で語りかける下準備はありまし
た。)
けれど、意図的にエレベーターを止めてしまったのでは、
ただの「質の悪い奴」です。元も子もありません。
彼女は悪者にならず、メンテに来てもらえる方法を必死で
考えたのです。因みに彼女のオフィスは9階です。
乙女の一途さには健脚も必要だという実践例です。
そして彼女の徒歩通勤を外部の人に気付いてもらえたのは、
実行後1ヶ月半の後でした。恋に根性は不可欠です。
実はこの方法を編み出したのは、バイト仲間のYちゃんです。
みんな、本当にやるとは思ってませんでした。
やがてメンテにやってきた彼の様子を影からそっと
見つめ、彼の作業終了時に側にかけよります。
「すみません、私が変なコト言っちゃったもので…」
あくまでも「私が悪いの」風でいくようにとの
Yちゃんの指令を遵守です。
彼は満面の笑顔で「問題ありませんよ」と告げ
「又気になる事があればいつでも電話して下さい」
と名刺を差し出しました。まずは作戦成功です。
しかし、同じ手を何度も使うわけにはいきません。
一週間後、次にTちゃんは「あの…気のせいだとは
思うんですが、(エレベーター)変な音するんです…」
と、名刺の相手に直接電話しました。
「いつでもいいので又見に来て下さい」と
自分の名前と会社を伝えることも忘れません。
その日の午後、遣って来た彼に「良かったら車の中で
食べて下さい」とおにぎりとお茶、そして携帯番号入りの
名刺を渡したのも作戦通りでした。
翌日彼から「エレベーターの調子はどうですか?」と
電話が掛かってきたのはきっと、神様が彼女の努力を
見ていて下さったからです。
お食事に誘われて、映画の約束をして…話はトントン拍子
で進みました。みんな自分のことのようにドキドキして
次の展開にワクワクしていました。Tちゃんも「きゃぁ〜
ど〜しよぉぉ」と毎日アクセル全開です。首席参謀の
Yちゃんは、「ここが腕の見せどころ」とばかりの
計算高さを発揮していました。
そして…決戦の時はやってきたのです。
そうです、始めて男の人をお部屋に招き入れる大切な
儀式です。実はとってもお料理が苦手なTちゃん、
「絶対に失敗しない、なおかつ“家庭的”にみえる料理
を教えて!」と仲間内に泣き付いてきたりしました。
もちろん皆、親身になってアドバイスしました。
「とりあえず、みりんは高ポイントだからはずすな!」
「オーブン料理は手が掛かってるように見えるぞ!」
「絶対に失敗のない“ほうれんそうのおひたし”のレシピ
を送信!」
「みそ汁は麩にしろ!豆腐だと切り方がマズかったら
包丁使いを怪しまれるぞ!!」
など、各々自分の経験からなる貴重な知恵を存分に彼女
に与えました。そしてその夜、彼女の幸せを各々祈って
過ごしました。
そして彼女からの報告メール
お料理のアドバイスありがとう。頑張ったよ、私。
と書き始められていました。そして読み進んでいく
うちに、あまりのTちゃんらしさに大爆笑…。
彼女はお部屋のお掃除も頑張って、万全の体制で彼を
迎えました。そしてキッチンで準備をしている間、
お部屋の中を見渡していた彼が明るい声で言いました
「なぁ、水虫なん?」
…振り返った彼女の目には『抗真菌剤』と書かれた塗り薬…
医師の言い付けを守り、1日2回患部にぬりぬりしてる
その薬剤は、もはや彼女の生活の一部となり、化粧台に
置かれていたその姿も景色と化していたのです。
もはや料理どころではなくなり、青ざめていた彼女…
ですが、彼はここで男気を発揮してくれたのです!!
「僕もやで、ホラ!」
靴下を脱いだ彼の幹部はTちゃんよりも重傷だったそうです。
こうして食事の間中、二人は共通の話題で大変盛り上がり
その後、朝までラブラブだったそうです。
この報告は文字数が足らず、2通に分かれてやってきました。
顔文字や絵文字を割愛すればなんとかなったのでは?とも
思うのですが、そこは敢えて突っ込みません。もうメール中
ハートが飛び交ってんだもん。そして、仲間内では早くも
「水虫が完治するのが先か、結婚が先か」と囁かれて
います。
【本日の教訓】素敵な恋には9割の計算高さと1割のハプニング
だからって、次のターゲットを私に絞るのは止めて!Yちゃん
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