また台風がきている夜です
2004年8月4日 日常その人は開口一番「残念ですけど…」と言った。
そんな言葉を使われなくても、検査結果が良くない
というのは表情で判った。左目の視力低下が加速しだした。
先週、内科の先生がいつも通り貧血の度合いを調べる為
目蓋の中を看ようとした時に「アレ?」と首を傾げた。
「左目辛くない?」と聞かれた。元々左目が弱い事は
知ってらっしゃる。けれど改めて言われた「ちょっと
左目疲れてるかもよ」
過去に数回検査したけど、10年程前から進行は止まっていた。
なのに又進み始めたらしい。
自覚が無い訳ではなかった。最近、何かを凝視するときに
左眼をつぶってウインクしながら見ている自分に気付きだした。
その都度気を付けていたけど、無意識の内に繰り返していた。
それに最近鏡を見て気になっていたのだが、私の眼、左右の
大きさが段々違ってきている。左眼だけがヤケに大きい。
右眼と比べて明らかに「力が入っていない」状態。
それが慢性化してきているように左だけ力なく開いている。
最初は気のせいだと思い込もうとしていたけどいい加減限度
ってものがある。最初にこの疾患が見つかった時に言われてた。このまま進行すれば左眼だけ力が入らなくなってきて動かなく
なるか、外側を向くようになるって。「とうとうきたか…」と
思った。
目の前のドクターは言葉を選びながら続けた。
「取り敢えず次回もう一度同じ検査をしましょう。その比較で
今後の進み具合とかある程度判りますから」
「最悪の事にならなければ生活には支障はないですし…」
『サイアクの事…?』
お腹に力を入れて尋ねた。「サイアクの事って、失明ってこと
ですか?」
ドクターは深く頷いた。
レッスンを待つスタジオのロビーでぼんやり考えていた
「ま、右眼は大丈夫なわけだから」「免許の更新出来るのかな?」
「でも、そうなると左眼外向いちゃうから色付き眼鏡に変えた
方が良いよなぁ」
レッスン中ずっと喋ってた。黙ると「コトン」と鳴りそうだった。
胸の中か頭の中か判らないけど、「コトン」って鳴ったら最後
収拾つかなくなる。だからずっと喋っていた。
帰りの大雨も都合良かった。木を隠すには森が一番だから。
今後の事は明日考える。今は眠りたい。こうやって書きながらも
まだ混乱している。とにかく眠ろう。おやすみなさい。
そんな言葉を使われなくても、検査結果が良くない
というのは表情で判った。左目の視力低下が加速しだした。
先週、内科の先生がいつも通り貧血の度合いを調べる為
目蓋の中を看ようとした時に「アレ?」と首を傾げた。
「左目辛くない?」と聞かれた。元々左目が弱い事は
知ってらっしゃる。けれど改めて言われた「ちょっと
左目疲れてるかもよ」
過去に数回検査したけど、10年程前から進行は止まっていた。
なのに又進み始めたらしい。
自覚が無い訳ではなかった。最近、何かを凝視するときに
左眼をつぶってウインクしながら見ている自分に気付きだした。
その都度気を付けていたけど、無意識の内に繰り返していた。
それに最近鏡を見て気になっていたのだが、私の眼、左右の
大きさが段々違ってきている。左眼だけがヤケに大きい。
右眼と比べて明らかに「力が入っていない」状態。
それが慢性化してきているように左だけ力なく開いている。
最初は気のせいだと思い込もうとしていたけどいい加減限度
ってものがある。最初にこの疾患が見つかった時に言われてた。このまま進行すれば左眼だけ力が入らなくなってきて動かなく
なるか、外側を向くようになるって。「とうとうきたか…」と
思った。
目の前のドクターは言葉を選びながら続けた。
「取り敢えず次回もう一度同じ検査をしましょう。その比較で
今後の進み具合とかある程度判りますから」
「最悪の事にならなければ生活には支障はないですし…」
『サイアクの事…?』
お腹に力を入れて尋ねた。「サイアクの事って、失明ってこと
ですか?」
ドクターは深く頷いた。
レッスンを待つスタジオのロビーでぼんやり考えていた
「ま、右眼は大丈夫なわけだから」「免許の更新出来るのかな?」
「でも、そうなると左眼外向いちゃうから色付き眼鏡に変えた
方が良いよなぁ」
レッスン中ずっと喋ってた。黙ると「コトン」と鳴りそうだった。
胸の中か頭の中か判らないけど、「コトン」って鳴ったら最後
収拾つかなくなる。だからずっと喋っていた。
帰りの大雨も都合良かった。木を隠すには森が一番だから。
今後の事は明日考える。今は眠りたい。こうやって書きながらも
まだ混乱している。とにかく眠ろう。おやすみなさい。
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