狂気の在り処
2004年5月10日 少ないスペックで考えてみたイラクにおける米兵の捕虜虐待が時間を追う毎に増加してゆき
その内容も卑劣さを増している。正直言って、始めは「でっち上げ」
ではないのかと思った。まさかこの御時世に、まさか21世紀に
国連の加盟国が捕虜を虐待するなんて思ってもみなかった。
あの大民主国家米国がジュネーブ条約をいとも簡単に反故にする
なんて想像だに付かなかった。報道されている写真を見ていたら
まるで第二次大戦の最中のようだと錯覚してしまう。それくらい
時代錯誤の感覚だ。
あの写真に映っている米兵も、その時その周辺に居た米兵も
一度帰国をすれば“普通の暮らし”を送る市民なんだろう。
本来なら自己の羞恥心と道徳観で、あそこまでの行為に至らない
人達なのではないかと思う。
そんな人間が、タガを外し、常軌を逸した現場に疑う余地を失う。
人間が持つ狂気と憎悪があからさまに曝け出されている。
まさしく「戦争」なんだと思った。剥き出しの悪意が捕虜を裸にし
恥辱を与え、正常な判断能力が利かなくなった笑顔と共に写真に
納められている。本人達は「軍の指導だった」と弁明しているよう
だが、どちらにせよ、その場は「戦場」以外の何ものでもないのだ。「戦争とは時代のヒステリーである」と書いたのは、トルストイ
だったかヘミングウエーだったか。どちらにせよ、その言葉はとても
的を得ている言葉だと今回実感した。「戦争」に「正義」はないんだ。
「戦争」とは理性をコントロール出来る程「合理的」な代物では
ないんだ。
逆に人間は「戦争」を扱って良い程成熟していない生き物なんだ。
英国も英兵の虐待事実を認めたらしい。もはや「正義の御旗の許」
に兵を集めるなど空虚な理想に過ぎない。そしてこうして居る間
にも虐待は繰り返され、テロは頻発し、人間が誰しも内深くに
隠し持っている“狂気”が遠慮なしに暴れ回っている。無駄に
時間と命を費やしながら。
その内容も卑劣さを増している。正直言って、始めは「でっち上げ」
ではないのかと思った。まさかこの御時世に、まさか21世紀に
国連の加盟国が捕虜を虐待するなんて思ってもみなかった。
あの大民主国家米国がジュネーブ条約をいとも簡単に反故にする
なんて想像だに付かなかった。報道されている写真を見ていたら
まるで第二次大戦の最中のようだと錯覚してしまう。それくらい
時代錯誤の感覚だ。
あの写真に映っている米兵も、その時その周辺に居た米兵も
一度帰国をすれば“普通の暮らし”を送る市民なんだろう。
本来なら自己の羞恥心と道徳観で、あそこまでの行為に至らない
人達なのではないかと思う。
そんな人間が、タガを外し、常軌を逸した現場に疑う余地を失う。
人間が持つ狂気と憎悪があからさまに曝け出されている。
まさしく「戦争」なんだと思った。剥き出しの悪意が捕虜を裸にし
恥辱を与え、正常な判断能力が利かなくなった笑顔と共に写真に
納められている。本人達は「軍の指導だった」と弁明しているよう
だが、どちらにせよ、その場は「戦場」以外の何ものでもないのだ。「戦争とは時代のヒステリーである」と書いたのは、トルストイ
だったかヘミングウエーだったか。どちらにせよ、その言葉はとても
的を得ている言葉だと今回実感した。「戦争」に「正義」はないんだ。
「戦争」とは理性をコントロール出来る程「合理的」な代物では
ないんだ。
逆に人間は「戦争」を扱って良い程成熟していない生き物なんだ。
英国も英兵の虐待事実を認めたらしい。もはや「正義の御旗の許」
に兵を集めるなど空虚な理想に過ぎない。そしてこうして居る間
にも虐待は繰り返され、テロは頻発し、人間が誰しも内深くに
隠し持っている“狂気”が遠慮なしに暴れ回っている。無駄に
時間と命を費やしながら。
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